以前体験にきて印象に残っている子の話を今回は書きます。同じ幼稚園の子(年中)が友達同士でまとまって体験に来たことがあります。その中の一人が非常に印象的でした。
トランポリン広場J-cubeでは、旧日本トランポリン協会が推奨していたフレームだけを覆うタイプのパッドを使用しています。このため、ゴムケーブル部分は穴となっています。登り口には階段を設けていますのでトランポリンのフレームから階段1段分低い位置までは簡単に登れます。だから、慣れてしまえば園児でも上手にトランポリンに登れるようになるのですが、園児の体験の場合は開口部に落ちないように、手を引っ張って持ち上げて乗ってもらいます。
ふつうは手を持って引くと軽いので、すっと持ちがあります。しかし一人なかなか持ち上がらない子がいました。手を引くと腕が伸びるのです。腕が伸びきるまで体が引きあがらず、腕が伸びあがり切って始めてからその子の体重が手にかかってくるのです。
普通手を引くと自然と手に力を入れて引き上げてもらいやすい体制をとります。何も教えなくてもそのような動きをします。これはもっと小さい子(幼稚園に入る前の子)でもできていることがほとんどです。
しかしその子はそれができませんでした。手を引かれたときは力を入れると支えてもらいやすくなるということがその子はできないようでした。そのため腕が伸びきるまでは体重がかかってこないので、引き上げるに時間がかるのです。
このことから幼稚園に入ったころには、すでに運動能力の獲得状況に差が出ているのではないかと考えています。