「寝た子は重い」という言葉があります。でも物理的に考えると、睡眠中であっても起きていても体重は変わりません。でも寝た子は抱っこしたりおんぶしたりするとき重く感じられるというのは事実だと思います。
その理由は重心コントロールにあると思います。
ものを持ち上げる時に、力の方向に対してものの重心位置があればいいのですが、重心の位置が力が加わる方向になければ、回転力がかかりその分、よけな力を必要とします。長い棒を持つ時中心位置を持つより、端を持った方がより多くの力を必要とするのはそのためです。
これと同じく、起きている最中は赤ん坊が体をコントロールするため、重心位置が安定しますが、寝ている最中は体をコントロールしていないため、重心位置が安定せず、しょっちゅう重心が動くために、回転力が加わり重く感じるのだと考えています。
以上のようにおんぶをされるような小さな子供でも、体をコントロールする能力は身に着け始めているのです。