バッジテスト5級合格のポイント

 バッジテスト5級を受ける子供は年齢が低いことが多いです。また、5級レベルではできる技が少ないため、似たような技が続きます。そのため、5級は最も「覚えにくい」ものとなっています。

 バッジテストでは反復練習により自動的に体が動くまで練習させたら、それはトレーニングの失敗を意味します。こどもの素養づくりのためには、様々の動作を経験させて将来いろいろな動作ができるようにすること、そして考えたとおりに自在に体を操れるようにすることが目的です。自動的にできるまで練習させてしまうと、将来似たような動きをする際に、悪い癖となって弊害となってしまいますので、そこまで練習させてはいけないのです。

 つまり頭で覚え、覚えたとおりに体を操れるようにすることが大事です。5級は似たような技が多く、試験の際には緊張のせいもあって間違うこともあります。チャンスは2回あるのですが、1回目を失敗するとパニックになって2回目も失敗する子供は多いです。またそこまでなっていなくとも、どこを自分が間違えたのかを認識していない子供は2回目も同じ失敗をすることが多いです。

 バッジテストのコツは、頭で覚えて、思い通りに体を動かせるように練習することです。体を動かすにはトランポリンは必要ですが、あまたで覚えるのはトランポリンがなくてもできます。身体で覚えるのではなく、頭で覚えて、覚えたとおりに身体を動かせるようにする、間違っていたらそれに気づけるようにする、それが5級合格のポイントです。

 

バッジテスト5級で高得点をとるには

 バッジテストは5段階評価で3点以上が合格です。途中でやめなければたいてい2点以上とれます。とりあえず間違えず最後までできれば3点で合格です。4点以上とるには、元気が必要です。元気があるとは、トランポリンをうまく利用してきちんとジャンプして行うことです。

 バッジテスト5級で最も難しい技は何でしょうか?実は腰落ちから「立つ」という技が最も難しい技です。落ちるのよりも立つ方が難しいです。きちんと立てなければ、停止してしまいますし、止まらなくても次のジャンプが難しくなります。立つから1/2捻り跳びの際にジャンプが小さくなるのは立つがきちんとできていないからです。この部分で元気よく跳べなければ、その後の技も元気がなくなります。つまり、きちんと「立って」次の1/2捻り跳びを高く跳ぶ、それができなければ、高得点はとれません。

 

バッジテスト5級不合格になる部分

 バッジテスト5級で一番苦労するのは腰落ちから膝落ちの部分です。最初はひねらず、2度目はひねる。似たような部分なので、これをきちんと覚えるのは結構難しいです。また技術的に一番難しいのは、腰落ちからの1/2捻り膝落ちです。

 しかし実際試験で不合格となるポイントは、中盤部分です。腰落ちから立って1/2捻り跳びをする前に一度止まる、1本ストレートジャンプがはいってしまう、立つときに1/ひねって立ってしまう、1/2捻り跳びの際に次の抱え跳びを一緒にしてしまう。抱え跳びの際にかかえたまま腰落ちをしてしまうなどが不合格で最も多い原因です。

 中盤の技は1/2捻り跳び、抱え跳びといった簡単な技ですので、練習の際にあまり重要視されないことも多いですが、実際は焦りもあって2つの種目を一緒にしてしまったりして、この部分で落ちる子供が多いです。簡単な技を馬鹿にしないそれが重要です。