どうして、トランポリンシャトル競技とシャトルゲームっていうのがあるの?

 トランポリン競技はかなり危険な技を伴います。そのため、社会人になってトランポリンを始めた人にとっては、敷居が高いスポーツです。そこで、社会人がレクリエーションスポーツとしてトランポリンを楽しめるように作られたのが、トランポリンシャトル競技です。これもスポーツですので、最終的には優劣をつけることになっています。優劣をつけることにより、互いに競い合っていくことにより自分の技術も高めることになります。

 シャトルゲームというのは、シャトル競技が2人で対戦するのに対して、シャトルゲームでは3人~5人で行うという大きな違いはありますが、他のルールは基本的にトランポリンシャトル競技と同じです。しかし、こちらはこどもの素養づくりの一環として行われるものです。こどもの素養づくりのシステムとしてはバッジテストがあります。バッジテストはこどもの素養づくりのためのトランポリンを利用した運動の達成具合を計るシステムですが、予め決められた10個の技を連続で行います。シャトルゲームは同じくこどもの素養づくりの達成度を確認するためのシステムですが、バッジテストとは異なり、決められた順番でなく、相手に応じて行う技を変えることにより自由に身体を動かせるかどうかを確認するためのものです。

 こどもの素養づくりの最終チェックとして、自由に身体がコントロールできる事を確認するために行うものなので、優劣は重要視しません。

 以上のように同じルールを用いていても、スポーツとしてのトランポリンシャトル競技と、こどもの素養づくりトレーニング達成確認のためのトランポリンシャトルゲームと2つがあり、2つが異なるものであることを示すために呼び名も換えてあります。

 なお、使用できる種目はほぼ同じですが、シャトル競技は38種目、シャトルゲームは35種目となっています。シャトル競技については競技規則などに38種目が掲示されていますが、シャトルゲームについては35種目と書かれているだけで一覧は教本などに掲載されていません。シャトルゲーム普及のために、一覧を独自に作成しましたので以下に示します。

 

 

 シャトル競技は段階練習帳(普及版)の30番までに習う種目の中から一部(No.1、27,29)を除いて、練習帳にない3種目を特別にを追加(表中*印のもの)した38種目以外を使用することは出来ません。

 シャトルゲームはバッジテスト段階練習帳の中にある種目のみ35種目に限定されており、シャトル競技で利用できる種目の中でも、バッジテスト段階練習帳にない種目はシャトルゲームでは使用できません(表中-印のものは使用できない種目)。また普及版にはない「反動閉脚跳び」が追加されています。

 No.欄は使用できる種目の数を数えています。普及版・バッジ版の欄はそれぞれの段階練習表に初めて出てくる番号を示しています。これをみると普及版とバッジ版では初出の順番が違っていることがわかります。

 

 

 ※ シャトルゲームとシャトル競技のルールなどについて詳しく比較したコーナー「シャトルがわかれば理解できるエアリアルトレーニング・バッジテスト」を設けましたので、より知りたい方はそちらをご覧ください。

 

シャトル競技・シャトルゲームの使用可能種目一覧
種目名 シャトル競技 シャトルゲーム
No. 普及版 バッジ版 No.
1/2捻り跳び(ハ-フ・ピルエット)  1 2 2 1
腰落ち  2 3 4 2
腰落ち-立つ  3 3 4 3
腰落ち-腰落ち  4 * -  
膝落ち  5 4 5 4
膝落ち-立つ  6 4 5 5
膝落ち-膝落ち  7 * -  
腰落ち-膝落ち  8 5 7 6
膝落ち-1/2捻り腰落ち  9 5 6 7
腰落ち-1/2捻り膝落ち  10 6 8 8
膝落ち-腰落ち  11 6 8 9
かかえ跳び  12 7 3 10
よつんばい落ち  13 8 12 11
よつんばい落ち-立つ  14 8 12 12
よつんばい落ち-よつんばい落ち  15 8 -  
よつんばい落ち-1/2捻り腰落ち  16 9 15 13
開脚跳び  17 10 11 14
よつんばい落ち-腹落ち  18 11 13 15
腹落ち-膝落ち  19 11 13 16
腰落ち-よつんばい落ち 20 12 14 17
よつんばい落ち-腰落ち  21 13 22 18
腰落ち-1/2捻りよつんばい落ち  22 14 15 19
腰落ち-1/2捻り腹落ち  23 15 19 20
閉脚跳び  24 16 18 21
1/2捻り腰落ち  25 17 25 22
1回捻り跳び(ピルエット)  26 18 20 23
腰落ち-腹落ち  27 19 17 24
膝落ち-腹落ち  28 20 -  
腹落ち  29 21 28 25
腹落ち-立つ  30 21 28 26
腹落ち-腹落ち  31 * 26 27
腹落ち-腰落ち  32 22 29 28
腰落ち-1/2捻り立つ  33 23 34 29
腰落ち-1/2捻り腰落ち(スイブルヒップス)  34 24 24 30
1/2捻り腹落ち  35 25 35 31
腹落ち-1/2横回り腹落ち(タ-ンテ-ブル) 36 26 36 32
腰落ち-1回捻り腰落ち(ロ-ラ-)  37 28 30 33
1回捻り腰落ち 38 30 33 34
反動閉脚跳び   - 37 35