最近あまり見かけませんが、ストリングスベッドは現在使われているテープベッドより高く弾みます。
それは線が細いからです。細いため空気抵抗が少なく、断面が小さいためよく伸びます。でもそれだけではありません。テープベッドは縦糸と横糸の交叉部が縫製されており動かないようになっています。それに対してストリングスベッドは固定されていませんので、ずれることが可能となっています。
このことから、微小レベルでみるとストリングスベッドは単純支持梁(ピン支持梁)、テープベッドは両端固定梁に近い構造となっています。中央に力が加わった場合の式はそれぞれ以下のようになります。
単純支持梁(ピン支持梁)
δ=PL^3÷48EI
両端固定梁
δ=PL^3÷192EI
192/48=4 ですので、両端が固定されているとたわみは1/4になります。つまり、交叉部を縫製することにより、たわみが減るのです。そのため跳躍高さは低くなります。