シャトルゲームの目的

 シャトルゲームはトランポリン運動を用いて身体のコントロール能力がついていることを確認するためのものです。でもそれ以外にもスポーツにおける非常に重要なことを経験させます。

 陸上や水泳のようなスポーツではあまり使われませんが、サッカーやバスケを始めチームスポーツや格闘技やテニスのような対戦型のスポーツでは、相手に応じて、相手の出方にあわせて対応する能力が必要です。相手のポジションなどを一瞬に覚え、相手の隙をつく方法を瞬時に判断することが必要なのです。また個人スポーツでも自然を相手にするスキーなどでは、瞬時に判断する能力が求められています。これらはあらかじめすることが決まっているバッジテストでは養うことはできません。そこで、シャトルゲームです。

 シャトルゲームは単純に順番を覚え、次に何を付け足すかを考える能力も必要です。順番を覚えるということは相手を観察する必要があります。対戦相手が何をするのか観察し、その順番を覚え、次に何をするかを瞬時に決めなければ成りません。これは状況を観察し、記憶し、瞬時に判断力するというチームスポーツ・対戦型スポーツに必要な能力も鍛えられるというわけです。

 つまりバッジテストでは空中での運動を通じて様々な運動を経験させ、シャトルゲームで身体のコントロール能力がついていることを確認するとともに、シャトルゲームによりトランポリンのような個人スポーツでは体験できない、状況観察力、瞬時の判断力を養うトレーニングを行うのです。この2段階でトランポリンエアリアルトレーニングは構成されています。

 バッジテスト1級合格でトランポリンをやめてしまう人が多いですが、それは画竜点睛を欠くということになります。つまりその後のシャトルゲームを行わないでやめるのはトレーニングが不完全で、片手落ちとなります。