バネの回転(1)

 トランポリンは基本的にばねとベッドの弾性を利用した跳躍器具です。今まで単純支持梁などを利用して、説明してきましたが、実際はフレームの変形は無視できるものとしてもばねとベッドの2つの部材で構成されていますので、単純梁ではありません。

 トランポリンで高い跳躍をするには以下にトランポリンを「たわませる」かがカギとなりますが、部材レベルでみるとたわませるのではありません。特にばねは軸方向に伸びるだけで、軸に対して横方向に力が加わると破損することがあります。

 実際トラベルしてパッドの上に着地したりすると、ばねが折れたり、変形して元に戻らなくなることがあります。

 トランポリンでは、バネの両端はフックで引っ掛けているだけで、自由に回転できるような構造となっています。回転することによりベッドから加えられる力が軸方向になるようにしてあるのです。