第28回 トラベルもさせること

 塩野尚文先生の著作『エアリアル・トレーニング 子どものトランポリン運動』の「6.指導上の留意事項」の「B.エアリアル・トレーニングにおける留意点」の「b 直接かたちに表れる留意点」ではトラベルについて以下のように記述しています。

 “⑦ トラベルをあまり重視しない。(他のスポーツの空中動作は、ほとんどが移動を伴っているので、トランポリンの外へ跳びださない範囲で許されるべきである)”

 

 ここにあるように、トランポリンエアリアルトレーニングは他のスポーツの空中動作を跳躍力のない幼少時に経験させることにより、将来行うスポーツに役立てようというものです。だから、安全性に問題のない範囲で移動を伴うことが許されているのです。というか、現在では2級のボールトレーニングで積極的に移動を伴う跳躍を練習させています。これも他のスポーツではトランポリンと異なり移動を伴う空中動作が必要なためです。