第22回 転移

 塩野尚文先生の著作『エアリアル・トレーニング 子どものトランポリン運動』の「6.指導上の留意事項」の「B.エアリアル・トレーニングにおける留意点」の「a 直接かたちに表れにくい留意点」では転移について以下のように説明しています。

  “② その目的の関係上、「転移について」いつも意識しておくこと。

  (この運動によって得た感覚が、将来のどのスポーツ活動のどんな場面で役立つのだろう。)

  ③ その目的の関係上、「転移の条件について」いつも意識していること。

  (この運動を、どんな教え方をしておけば、将来のスポーツ活動の場面に転移しやすくなるだろう。)“

 

 以上のようにトランポリンのためにどうあるかではなく、他のスポーツに役立つように転移を意識しておくことがエアリアルトレーニングの指導には必要なのです。転移には役立つ、つまりプラスの転移とじゃまになるマイナスの転移がありますので、トランポリン競技固有の動作を身に着けてマイナスの転移が生じないように指導することも大事です。