第19回 エアリアル・トレーニングは短期間に終了すること

 塩野尚文先生の著作『エアリアル・トレーニング 子どものトランポリン運動』の「6.指導上の留意事項」の「A.エアリアル・トレーニングの基本的な考え方」の「⑤ スポーツの素養づくりは短期間」では以下のような記述となっています。

 “すべてのスポーツ競技の開始年齢は、どんどん早くなっている。

 低学年の児童で、週に1回のトランポリン教室に通いながら、すでに特定の専門スポーツ競技の練習を始めているといったケースも多くなっている。

 したがって、エアリアル・トレーニングは短期間に、スピードと効率が要求される。“

 

 エアリアルトレーニングは他のスポーツをする児童が将来に備えて空中動作を経験させておくことが目的です。他のスポーツ指導者にとってみれば、トランポリンによるトレーニングが有効であったとしても、それにばかり時間をかけられては困ります。エアリアルトレーニングを世間に認知してもらい普及させていくためにも、エアリアルトレーニングの目的を正しく知ってもらうとともに、できるだけ短期間に終了させることが求められているのです。そのためにバッジテストの合格基準はこれ以上下げると安全性に問題が出てしまうぎりぎりの低いレベルに設定されているのです。