段階練習29.腹落ち-腰落ち

 この種目は段階練習17の逆転の運動ですが、運動としては、①「腹落ち-立つ」(重心を中心とした、左右軸回り1/4後方回転)と連続して②「腰落ち」を行う種目です。

 ①と②の個別の種目でそれぞれの運動は、経験済みで空中で一連の動作として行えればよいだけですが、実際はかなり高度な種目です。

 主動作は①の後方1/4回転ですが、「下半身」については後方1/2回転しています。下半身が1/2回転するのでかなり難しい物となっています。なお、ここで「下半身」とは脚だけではなく、骨盤部分も含めています。

 段階練習22の「よつんばい落ち-腰落ち」のところでも書きましたが、骨盤のスイングが必要です。骨盤のスイングが行われないと、腰落ちの姿勢がいわゆる「つぶれた」状態になり、前屈みになりやすいです。

 下半身の振り出しは蹴りや走るなどにおいて非常に重要な運動です。ここで、骨盤を含めて下半身を振り出すことを学んでおくことは、様々スポーツの基礎となる下半身の動きを学習しておくことになります。