段階練習26.腰落ち-腹落ち-腹落ち①(腰落ち-腹落ち)

 段階練習26で新しくでるのは、「腹落ち-腹落ち」だけのようですが、実際は違います。「腰落ち-腹落ち」も初出の種目です。「腰落ち-腹落ち」は既に3級で行われていますが、3級では腹落ちの後は「立つ」であり、2級では「腰落ち」となっています。この違いのため運動の方法を変える必要があります。

 段階練習17.腰落ち-腹落ち⑦で書いたように、「立つ」に結びつけるには、「膝がかり」で腹落ちをするのが理想型です。膝がかりとは腹落ちをする際にやや膝を先行してトランポリンに落ちることです。膝を支点にして膝から上部が遅れてトランポリンにつくことになりますので、その反動で上部が浮き上がり、立つきっかけとなります。

 段階練習26では腹落ちにつなげる必要がありますので、「膝がかり」ではなく、「へそがかり」で行うことが必要です。なお、ここでいう「へそ」というのは重心を指しています。つまり重心から落ちる、身体はまっすぐになっていますので、つまり完全に水平になった状態で落ちることが必要なのです。まっすぐ落ちるので、そのまま真上に跳ね上がるのが「腹落ち-腹落ち」となるのです。当然、2回目の腹落ちは、立つにつなげるため「膝がかり」にするのが理想です。1回目の腹落ちと2回目の腹落ちは同じ腹落ちでも変える必要があるのです。ここではこの微妙なコントロールを学ぶことになります。