段階練習22.3級 4-10④(閉脚跳び-よつんばい落ち)

 この連続種目一見簡単なようですが、かなり難しくまた恐怖感の大きい技です。

 閉脚跳びの後半は、閉脚の姿勢から下半身は前方回転、上半身は後方回転してまっすぐの状態になります。続いて行うよつんばい落ちは、全体として前方回転する技です。下半身は連続で、前方回転します。閉脚跳びは正しくは脚が水平になるまで挙げる種目ですので、下半身の動きとしては1/4前方回転+1/4前方回転で合計1/2前方回転することになります。難しさの1つは前方回転の連続となることにあり、更に勢いがついて顔面を打つような感覚にとらわれ恐怖感が出ることにあります。

 そして最も難しい点は、上半身は後方回転を行ってついで前方回転に切り替える点にあります。上半身の戻しが十分でないと、顔からつっこみやすくなりますので恐怖感が出ます。またこの切り替え作業自体が難しいことにあります。

 ただし、サッカーのスローインやバスケのダンクシュート、バドミントンやテニスのスマッシュに見られるように、上半身を後方回転させて背中をそらせてから、その反動を用いてボールを投げるような動作にはこの切り替え作業が含まれていることから、この種目で切り替え作業を経験しておくことは非常に重要です。