段階練習22.3級 4-10③(よつんばい落ち-腰落ち)

 この種目の主運動は、重心を中心とした身体全体の左右軸回り1/4後方回転運動です。それに、副運動として、膝関節を中心とした下腿の後方回転と、肩を支点とした腕の前方回転運動が行われるものです。

 一見下腿を前方に振り出すことにより、後方回転を行っているように思えますが、実際は下腿と一緒に骨盤も前方に送り出しています。もし、骨盤を動かさないでこの種目を行うと腰落ちの姿勢が前傾、いわゆるつぶれた状態になりやすいです。

 重心はへそのやや下あたりですので、骨盤が前方にスイングされることより後方回転が行われています。この骨盤のスイングというのは、走るなどでも行われる非常に重要な運動で、この段階練習で意識的に骨盤のスイングを行っておくことは将来非常に役立つものと思われます。