段階練習17.腰落ち-腹落ち⑦(腰落ち-腹落ち-立つ)

 今回は段階練習17全体「腰落ち-腹落ち-立つ」についてです。

 前半の「腰落ち-腹落ち」は前方回転系で、後半の「腹落ち-立つ」は後方回転系の種目です。そのため、前方回転を停めて、後方回転に切り替えるという運動を経験するのが段階練習17全体です。

 ここで、「腰落ち-腹落ち」前方回転が強いと、腰を痛めやすいので、「腰落ち-腹落ち」の「腕及び大腿の後方回転+下腿の前方回転」で解説したように、しっかりと身体を伸ばして、回転を停める必要があります。

 つぎに、「腹落ち-立つ」の回転のきっかけは、正式には「腹落ち」を「膝がかり」で行うことで生まれます。「膝がかり」とは膝からトランポリンに落ちることです。膝より前方に重心がありますので、膝から落ちると膝を中心にして重心・上半身が前方に回転して落下します。そして落下の反動で、後方回転が始まります。これが「立つ」ための後方回転のきっかけとなります。この操作は回転量が多いと顔を打ったり、腰を痛めることもありますので、ほんのわずかにしなければなりません。その量の調整はかなり微妙で熟練が必要なので、トランポリンエアリアルトレーニングでは、手で押して後方回転を発生させることが普通に行われています。