段階練習15.4級 6-10⑧(よつんばい落ち-1/2腰落ち)

 今回②は「大腿の前方回転+下腿の後方回転+体軸回りの1/2捻り」についてです。「大腿の前方回転+下腿の後方回転」とは、曲がった腰・膝を伸ばして身体をまっすぐにする動作です。回転運動になっていますが、つま先の動きに主眼をおけば、つま先の水平移動動作となります。そしてこの身体をまっすぐにするという屈伸運動をきっかけにして捻りを発生させるということを経験させるのがこの種目です。

 この動作こそが、トランポリンや器械体操における空中で捻るために必要な動作です。なお、ボクシング等のパンチなどでも肘を伸ばして拳を捻るという動作を行っていますし、テニスなどでも肘の曲げ伸ばしと腕の回旋運動を連動させることにより威力のあるサーブを打つなど、「のばし運動と捻りの連動」というのは、スポーツにおいて非常に重要な技術です。それを身体全体で経験させるのがこの種目です。