段階練習13.よつんばい落ち-腹落ち-膝落ち③(腹落ち)

 腹落ちに類似した物として、水泳の飛び込みスタートと、プロレスのダイビングボディプレスという技があります。高いところから飛び降りるという点でこの2つは似てはいますが、実はかなり違う物です。プロレスのダイビングボディプレスはトランポリンの腹落ちに重心の水平移動を組み入れた物です。

 一方水泳の飛び込みは、トランポリンの腹落ちに、重心の水平移動が組み合わさっただけではなく、さらに重心回りの前方回転運動が加わったものです。前方回転運動がうまくできないと、「腹打ち」となって、痛みを伴い、水中へうまく潜り込めない飛び込みの失敗となります。

 さて、トランポリンの「腹落ち」は重心の水平移動は伴わないのが原則です。しっかりと真上に跳んで、空中で腹落ちの姿勢を作るのが大事です。よつんばいの姿勢から空中にあがる前に「腹落ち」を行おうとするとたいていの場合膝を支点にして前方に跳躍し、また多くの場合水泳の飛び込みのように前方回転がかかりますので、顔や胸から落下し、腰を痛める可能性がありますので非常に危険です。空中で腹落ちをすることが非常に大切です。つまり、トランポリンをコントロールして真上にあがり、空中で腹落ちをするという2つの連続運動を1つの種目として行うことが大事です(これは腰落ちなどでも同様で、空中にあがる前に腰落ち姿勢をすると前方に飛び出します)