段階練習9 5-10①

 これは、バッジテスト5級の後半を意味します。「1/2捻り跳び-抱え跳び-腰落ち-1/2捻り膝落ち-腰落ち-立つ」という連続運動です。腰落ち以降は段階練習8で実施済みですので、その前の「1/2捻り跳び-抱え跳び-腰落ち」までがこの段階練習のポイントです。

 ところで、バッジテスト5級の不合格者の多くがこのパートがうまくできず、落ちています。一見簡単な技の連続ですが、じつは混乱しやすい部分です。なぜ混乱しやすいかというと、その前後には捻りと前後回転の組み合わせが入っていますが、この部分は組み合わせ技ではなく、単体の種目のみの連続技となっているからです。単体の種目なのですが、気が焦ることにより、1/2捻りながらかかえる、かかえたまま腰落ちをするという、組み合わせを行ってしまい、不合格に至ります。

 段階練習9は、組み合わせ技と連続技の違いを理解させることが一番重要です。つまり身体を動かすことよりも身体をコントロールするために、指令を出す脳を鍛える部分となっています。