第29回 「単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」より(20)

「単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」の「7.エアリアル・トレーニング指導上の留意点」「7、直接かたちに表れない考え方・留意点」では「転移」について以下のように記述しています。

“②その目的の関係上、「転移について」いつも意識していること。この種目によって得た感覚が、将来のスポーツ活動のどんな場面に転移できるのであろう。

③その目的の関係上、「転移の条件について」いつも意識していること。この種目をどんな教え方をしておけば将来のスポーツ活動に転移し易くなるのであろう。“

 

 ここでも「転移」つまり、トランポリン運動で得た動作を他に利用することの大切さについて説明しています。つまりトランポリン・エアリアルトレーニングは他のスポーツにトランポリン運動を「転移」させることを目的にした練習法なのです。もしエアリアルトレーニングがトランポリンのための練習法なら、「転移」は必要はありません。その運動自体が目的なのですから。

 このことから、「転移」を重視して指導することになっているエアリアルトレーニングはトランポリンのためのも指導法でないと言えます。