第25回 「単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」より(16)

「単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」の「7.エアリアル・トレーニング指導上の留意点」「5、スポーツの素養づくり(エアリアル・トレーニング)の総仕上げ」では、前回の記述に続いてシャトルゲームについて以下のように説明しています。

 “習得した35種目の空中動作を使ってシャトルゲームを十分楽しめるようになった時点で、35種目という制限があるが、その範囲内で自分の身体を自由に操る能力が身についたと解釈できる。従って、シャトル・ゲームはスポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)の総仕上げ、卒業試験と言えよう。”

 上記はエアリアルトレーニングの卒業試験ともいえるシャトルゲームの目的が“自分の身体を自由に操る能力”を身につけるための練習法であることがわかります。言い換えれば、エアリアルトレーニングの目的が、トランポリンの技術を身に着けることではなく、体のコントロール技術を身につけるためのものだということです。そのため、トランポリンとしての技術よりも、とりあえず目的通りに体を動かせていればよいということを条件にした練習法となっているのです。そのためにトランポリン自体を楽しみ、よりいろいろな種目、より高度な種目を習得したいトランポリン愛好者に向けの練習法ではないのです。