第24回 「単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」より(15)

 前回紹介したように、バッジテストで習得する種目は35に限定されています。逆いえば35種目だけを習得するための練習方法がバッジテストの段階練習法なのです。どのようなスポーツでもそうですが基本がきっちりできていなければ、より高度な技術を身につくことはできません。トランポリンの場合、人間の限界まで、または個人個人の能力の限界まで、高度な種目ができるようになる可能性があり、その為には基礎をしっかり身につけることが必要です。

 しかし、比較的容易な35種目だけを対象としてしまえば、その分基礎部分を小さくすることが可能です。エアリアル・トレーニングは習得させる種目を35種目に限定することにより、土台を小さくし、反復練習の回数を減らすことによりスピーディにトレーニングが完了できるようになっています。その小さな土台・基礎を習得するための練習法をもっと高度な種目を行うであろうとトランポリン愛好者に適用するのは、効率が悪くかつ安全性が低いものとなります。