第23回 「単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」より(14)

 単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」の「7.エアリアル・トレーニング指導上の留意点」「5、スポーツの素養づくり(エアリアル・トレーニング)の総仕上げ」では以下のような記述があります。

 “ある一定の連続パターンで覚えた35種目の空中動作のみを持って、空中で自由自在に自分の身体を操る能力が身についたとは言いにくい。”

 上記の記述はエアリアルトレーニングの目的が“空中で自由自在に自分の身体を操る能力”を獲得させることであることがわかります。この能力を獲得させることが目的であり、その能力を他のスポーツに生かすために行うものがエアリアルトレーニングなのです。たしかにトランポリン競技の場合も同じ能力は必要ですが、トランポリンは空中運動が中心のスポーツであり、そのスポーツを行ううえではたった35種目しか対象としていないのは、おかしいと言えます。それはバッジテストがトランポリン競技・愛好者のための練習法ではないことを意味しています。