第16回 「単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」より(8)

「単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」の「7.エアリアル・トレーニング指導上の留意点」「2、どの程度の空中動作(種目)を経験させておけばよいか。」では以下のように書かれています。

 “移動空間で行う簡単なキャッチボールを体験させればよいと考えている。”

 エアリアル・トレーニングではボールトレーニングが含まれています。ボールトレーニングの目的が“移動空間”にあることがわかります。ここでいう移動空間とは、上下方向だけではなく、2級のボールトレーニングにあるように水平方向の移動も含んでいます。

 トランポリン競技、トランポリンというスポーツを行ううえで大切なことはトラベルと呼ばれる水平をできるだけ少なくして中央で跳ぶことです。水平移動すること自体トランポリンにはよくないことなのです。それをわざわざさせることはトランポリンの愛好者にとってはマイナスにしかなりません。このことからもバッジテストがトランポリン愛好者のためのものではないことがわかります。