第9回 「単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」より

 「単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」では以下のような記述があります。

 “ エアリアル・トレーニングの目的は、全てのスポーツに応用できる空中動作・感覚を身につけておくことにある。

 目的が異なれば、運動処方や指導法が異なるのは言うまでもない。“

 上記にあるように、目的が異なれば、指導法も異なるのです。つまりトランポリンそのものを愛好するものと、トランポリンを利用して運動能力の向上などを目的としてトレーニングをするものに対しては指導法を変えていく必要がありのです。

 さらにエアリアルトレーニングの説明として引き続き以下のような記述があります。

 “スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)の運動処方のあらましを一言でいうならば、次の通りである。

 「運動に関与する神経系が最も旺盛な発達を示す低学年期に、できるだけ多くの空中動作を経験させ、その経験によって習得した動作(種目)を使ったシャトル・ゲームを行わせる。また球技スポーツを想定し、移動空間でボールを受けたり・投げたりすることを体験させる」ということである。“

 目的としてトランポリン競技者や愛好者に求められる「より美し・より高く」ではなく、「できるだけ多くの空中運動」を経験させることがトランポリン・エアリアルトレーニングの目的なのです。

 以上2点より、バッジテストをトランポリン愛好者に適用するのは間違った指導法であると言えます。