第7回 「単元5 教室の開設」より(2)

 バッジテストクラブと競技検定クラブの規約の見本が教本には掲載されています。

 競技検定クラブでは、「トランポリン競技を愛好させ」とあります。これに対してバッジテストクラブでは「運動好きな子供に育てると共に、すべてのスポーツに転移のきく空中動作・感覚を養成する。(エアリアルトレーニング-バッジテスト・シャトルゲーム・ボールトレーニング)」となっています。

 上記のように競技検定クラブがトランポリンの愛好者のためのクラブであり、バッジテストクラブはそうではないのです。

 そしてそれは、バッジテストクラブの規約第11条によってより明確になっています。

 「第11条 本会の目的エアリアルトレーニングの運動処方に則り、バッジテスト5級~1級を取得し、シャトルゲームに3回出場後3ヶ月以内に退会しなければならない。」

 第11条は必ずバッジテストクラブにつけることになっているものです。この規約でエアリアルトレーニングの完了後に必ず退会させることになっています。

 バッジテストがトランポリン愛好者のためのものであるならば、トランポリン愛好者を強制的に退会させることになります。日本トランポリン協会はそんなひどい団体ではありません。エアリアルトレーニングはトランポリンのためのものではなく、すべてのスポーツに通用する運動能力を身につけるための練習法であり、トレーニングが完了した人はいつまでもトランポリンをやり続けず、それぞれが目指すスポーツに進んでいけるきっかけをつくるためにこのような規約は設けられているのです。もしそこで、トランポリンを選んだのでしたら、その場合はバッジテストクラブを退会し、競技検定クラブに移ればよいのですから。

 以上のように、バッジテストはトランポリン愛好者のためのものではなく、トランポリン愛好者のためには競技検定というものがあることがここで明らかにされています。