段階練習30.1回捻り腰落ち(フルシート)-立つ(2)

 前回書いたように「腰落ち」の姿勢をとってからでは「捻り」ではなく「横回り」になってしまいます。だから「フルシート」では必ず種目の後半で「腰落ち」の姿勢を作る必要があります。そのため種目の組み合わせで考えると、「1回捻り跳び」+「腰落ち」か「1/2捻り跳び」+「1/2捻り腰落ち」となります。これらは軸が垂直である場合です。

 軸を少し傾けると「1/2捻り腹落ち」+「1/2捻り腰落ち」となります。

 「フルシートは」は「スイブル」同様に下半身だけを縦回転させる運動ですが、「1/2捻り腹落ち」+「1/2捻り腰落ち」の組み合わせで行う「フルシート」は、ちょうど「スイブル」の「前傾法」つまり、上半身を回転させることで種目を実施しやすくさせるのと同じで、上半身を傾けることで、縦回転を補助できるため、実施はしやすいようです。

 ただし、傾きの回転が強いと背中から落下しやすいので、段階練習29の「水平背落ち」で脚が水平よりあがらないように練習しておくことが望ましいです。

 なお、この方法を実施するには、当然段階練習25「1/2捻り腹落ち」も習得済みである必要があります。一見関係のない「1/2捻り腹落ち」ですが、「フルシート」を行うには必要な種目なのです。