Tスコア

 トランポリンは体操競技、新体操とならんで「体操」の中の1種目として扱われています。これらは一般に審判による採点で優劣をつけるスポーツとなっています。しかしトランポリンの採点法には、審判による採点のほか、体操や新体操と異なり、水泳や陸上のような機械による計測も行われています。

 Tスコアは最近採用された採用方法で、オリンピックではロンドンオリンピックから採用されています(北京オリンピックの後のルール改正で新設された)。

 体操競技やフィギアスケートのような芸術性を競うスポーツはしばしば審判による採点が問題となります。またこれらは専門的に行っている人でないと優劣を判断することができないことも多いです。オリンピックのように世界中の人々が注目する大会においては、それらの採点方法に詳しくない人々に対してわかりやすくことも重要であり、人の判断によらない採点方法が検討され、トランポリンに於いては跳躍高さにつながる跳躍時間を機械計測する採点方法が採用されました。

 Tスコアは10種目の演技時間からトランポリンに乗っている時間を差し引いた実質の滞空時間を機械で計測し、1秒1点と換算して得点化する方法です(小数第3位まで計測)

 なお、演技に入る前に高さをとるために予備跳躍を行いますが、予備跳躍時間は含まれません。

 

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