ヌーメリック

 前回書いた様に、トランポリンの種目は捻りと縦回転の回転数で構成されており、難度もそれによって得点化されています。

 トランポリン競技会では、競技開始前にどのような種目を行うか競技カードに記入して提出することになっています。

 ヌーメリックとはその際に種目を書く方法の1つです(現在では公式に使用できるただ一つの方法)。記入は数字と記号で書くことになっています。まず、最初の数字は縦回転の回転数を90度単位で表したもので、1回宙返りの場合4と書きます(360/90=4)。次の数字は宙返りの最中に行う捻りの回転数を180度単位で表したもので、1回宙返りの場合は1つ、2回宙返りの場合は最初の宙返りで行う捻りを書きその後に2回目の宙返りの際の捻りを書きます。なお、捻りの合計数が同じでも1回目と2回目の宙返りでの捻りの数が異なれば異なる種目として扱われます。

 縦回転とひねりの数を書いた後には姿勢を示す記号を書きます。空欄または○ならタック、/ならレイアウト、<ならパイク姿勢です。宙返り中の姿勢が異なれば異なる種目として扱われます(ただし、縦回転が360度未満の種目については、姿勢による区別はなく同じ種目として扱われます)。

 不思議なのは、縦回転が後方か前方を区別して書くようにはなっていないところです。(捻りについてはどちらに回っても同じと扱われる)

 また、初心者レベルの大会では宙返りなどを行わないことが多く、このような種目はヌーメリックで表すことはできませんので、種目の名称で書くことが行われています。

 

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