段階練習28.腰落ち-1回捻り腰落ち(ローラー)-立つ(2)

 段階練習28の「ローラー」は、軸系列からいうと「無回転系」+「ひねり系」です。わざわざ「無回転系」としているのは、実際は縦回転が行われているからです。

 「腰落ち」の姿勢は通常、上半身がほぼ垂直です。これに対して「ローラー」の最中の「ひねり軸」はやや傾いていますが、水平に近いものとなっています。つまり、「腰落ち」の姿勢から上半身が「後方回転」し、水平位置になっていると考えられます。実際は上半身を後方に倒すのではなく、腰を水平に伸ばすことによって水平になるのですが、軸から見ると「後方回転」しているように分類されます。しかし、着床するときは「腰落ち」姿勢に戻りますので、逆回転して「前方回転」していることになります。この運動の切り替えにより前後回転が相殺されているので、結果として「無回転系」になるのです。連続動作としては「後方回転」-「1回捻り」-「前方回転」となります。

 なお、前半の「後方回転」+「1/2捻り」は段階練習15の「腰落ち-1/2捻り腹落ち」と同じ運動なのは前回説明したとおりです。