段階練習27.膝落ち-倒立-膝落ち-倒立(ドンキーキック)

 段階練習27「膝落ち-倒立-膝落ち-倒立」はドンキーキックと呼ばれ、種目系列では、「回転系(前方系)」になります。軸系列では「膝落ち-倒立」は「前方回転系」、「倒立-膝落ち」は「後方回転系」となります。ただしこの種目は純粋に前方宙返りの前段階の練習です。

 なお、一般にトランポリンの跳躍による落下衝撃を支えられるほど腕は強くないので、バク転などのように腕でだけで体重を支える種目はトランポリンにはありませんが、膝落ちという高さが出ない状態から行うドンキーキックだけは、例外的にあります。また、普及指導員の指導範囲で上半身が180度回転するただ1つの種目です。つまり例外的な段階練習種目です。

 膝落ちの状態から、腰を引き上げる練習をするのがこのドンキーキックです。行き過ぎて背中から落ちないようにします。

 前段階としては、段階練習4の「膝落ち」、段階練習20の「膝落ち-腹落ち」を行っておく必要があります。また腕の振り込みについては、段階練習7の「抱え跳び」、段階練習16の「閉脚跳び」などで行っておく必要があります。また、段階練習26の「ターンテーブル」で腰の引き上げ動作を練習しておく必要があります。