トランポリンをやわらかくするには

 フレームは高価でベッドやスプリングに比べて耐久性があります。そのため公共体育館などでは、日本製のフレームを使用し続けるケースが多いです。しかし競技トランポリンを考えると試合とできるだけ近い状態で練習したいものです。そこで、トランポリンをやわらかくすることが試みられています。

 まずベッドとフレームは変えようがありません。ベッドは試合と同じものを用いていますし、フレームは高価でそう簡単に入れ替えることができません。だからスプリングの部分で工夫するしかありません。

 一番簡単な方法はスプリングの本数を少なくすればスプリング部分の剛性が低下し、やわらかくすることができます。しかしこの方法はお勧めできません。

 以前書いた様に日本製のフレームの方がユーロトランプよりもばねの本数が4本あるいは8本少ないです。それにもかかわらず固いのです。数本抜いた程度では望む程度の調整はできないのです。あまり多く抜けば分散していたベッドやフレームへの負担が特定の部分に集中することによりベッドやフレームの痛みが速まります。つまり耐久性に問題が出るのです。またこのような使用は本来の使用法とは異なりますので万が一けがをした場合過失責任を問われる可能性が非常に高くなります。ばねの本数による調整は耐久性や法的な過失責任の問題から行ってはならない方法です。