17.膝への負担

 ダイエットとは関係ありませんが、トランポリン運動の利点としてジョギングなどに比べて膝への負担が少ないということがうたわれています。今回はこれについて述べたいと思います。

 これについては事実だと思います。

 詳しいデータは記載されていませんが、金沢大学の山本博男教授によると、ミニトランポリンで運動した場合、ひざにかかる負担は床上の1/4~1/3に軽減するのだそうです(日本トランポリン協会広報 No.25、平成3年5月 p3参照)。

 さらに、「トランポリン広場 J-cube」では、「トランポリンの科学徒然日記」というブログ内でトランポリンについて、力学的な考察を行っています。こちらでは「衝撃力」「衝撃力2」とうタイトルで、競技選手が受けると想定される荷重を算出することを試みています。その結果、5m近くという極めて高い所から落下しているにもかかわらず、トランポリンの緩衝力によって、トランポリン選手が受ける衝撃力はジョギング程度になっていました。これはあくまで計算上で実測したものではないですが、あれほどの高さから落ちても怪我をせず連続で跳躍できることを理論的に証明したものです。

 以上よりダイエット効果と異なり、世間で流通しているトランポリン運動は、膝への負担が少ないというのは正しい情報だと考えています。