段階練習23.腰落ち-1/2捻り立つ(ハーフスタンド)(2)

 前回、段階練習23番の「腰落ち-1/2捻り立つ」がなぜこんな後の方にくるのかわからないと書きましたので、それについて補足します。

 「腰落ち-1/2捻り立つ」は軸系列では、「ひねり系」と下半身の「前方回転系」の組み合わせ運動です。ドロップ(○○落ち)状態の姿勢からひねって立つ運動は初めて行う運動ですが、腰落ちからの「1/2捻り」運動は、他に段階練習6で「腰落ち-1/2捻り膝落ち」、段階練習14で「腰落ち-1/2捻りよつんばい落ち」、段階練習15で「腰落ち-1/2捻り腹落ち」と3種類出てきます。

 「よつんばい落ち」と「腹落ち」は「腰落ち」の姿勢と比べると頭の位置が低い位置になりますので、落下することになり恐怖心が大きい姿勢です。これに対して「膝落ち」は「腰落ち」姿勢よりも、頭の位置が高くなりますので、落下ではなく上昇でるので恐怖心の少ない姿勢となっています。そのため、同じ腰落ちから1/2ひねる種目としては、「膝落ち」は段階練習6と早い段階で行い、「よつんばい落ち」、「腹落ち」は段階練習14,15とだいぶ後で練習するようになっています。つまり、頭の位置が低くなるより高くなる方が安全に行えるということです。同様に考えれば、「立つ」の姿勢も頭の位置が高くなる運動ですので、段階練習14の「よつんばい落ち」、段階練習15の「腹落ち」より先行して行ってもよいのではないかと考えます。