トランポリンのパーツ その2 パッド2

 前回書いた様にパッドには2種類あります。力学的に見てこれらはトランポリンの性能に影響しないように思われますが、じつは多少は関係があります。それは空気抵抗です。

 公共施設などの社会体育用のトランポリンでは古いテント生地のウェーブテープベッドがまだ使われていることがあります。非常に頑丈なので、あまり使用頻度がない体育館では数十年前のものがまだつかわれているのです。当時は幅広タイプのパッドではなかったのですが、パッドの方が先に傷んでしまい幅広タイプに交換したものでは、非常に性能が落ちます。古いウェーブテープベッドはベッドに隙間がほとんどなく空気抵抗が大きいです。細幅タイプの場合ばね部分から空気が抜けますが、幅広にするとその部分から空気が抜けなくなり空気抵抗が非常に大きくなるので、性能が低下するのです。

 パッドの大きさは空気抵抗に影響を与え、空気抵抗が大きくなると性能が低下するのです。現在流通しているベッドは空気抵抗が小さくなっていますので、幅広タイプでもそんなに変わらないと思いますが、埋め込み式などにすると、横に空気が抜けなくなるためやはり性能は低下するようです。