7.研究結果2(トレッドミルでの加速度分布)

 トレッドミルでの歩行・走行の場合、走行速度に関わらず、発生した加速度は常にかかとが大きかったことが報じられています。

 これは着地の際の衝撃により加速度が発生していると考えれば着地面に近い踵に大きな加速度が発生しており、背中や額は小さくなっているものと考えられます。

 具体的に言うと、振動には距離減衰という振動発生源から離れれば離れるほど小さくなるとい性質があります。この距離減衰の観点から、振動の発生源である接触面から人体を伝わって全身に振動がいきわたると考えれば、かかと>背中>額の加速度となることが予測できます。実際NASAの調査結果では、そのような結果になっているので、一般的な振動伝搬理論と調査結果に相違はありません。