大人がバッジテストを受けてはいけないのか?

 バッジテストは小学生を対象にしていますので、本来大人が受験するものではありませんが、大人が受験することを禁止しているわけではありませんので、大人でも受験することができます。

 しかしバッジテスト用の段階練習は運動能力向上の著しい時期の児童を対象につくられているため、社会人用の普及版に比べて細かい段階練習を施すようになっていません。つまり大人がバッジテスト用の段階練習を行うと事故の発生が予測されますので、大人は社会人用の段階練習を行い、その延長線上の連続練習としてバッジテスト種目を練習する必要があります。バッジテストそのものの練習だけではだめなのです。

 大人がバッジテストを短期的な目標としてあるいは指導者になるための勉強、親子で楽しむためなどの理由で受験することは構いませんが、練習方法は大人と子どもでは変える必要があります。

 なお、大人にバッジテスト用の練習法を処方した場合、運動処方違いとして指導者の過失になる可能性がありますので、普及指導員も指導に当たっては注意が必要です。

 

   一覧へ