バッジテストに挑戦させてはいけない

 「バッジテストではどうして低い合格基準を採用しているのか?」で書いた様にバッジテストの合格基準は安全上問題のないことを確認するものとなっており、技術習得・運動能力の定着に対して本当に必要なレベルにいたっていない段階で合格を与えるようになっています。合格した者はとりあえず先に進めると共に、本当に必要なレベルには合格後も練習をすることで身につけるようになっています。

 時々いるのですが、とりあえずできた段階やテストが近くなると無理やり受験しようとする方がいます。しかし、バッジテストは安全上最低限のレベルになっているかどうかが基準になっていますので、できたり出来なかったりするような状態で受験をして、合格してしまうことは危険です。テスト会ではたまたま1回できただけでも合格となってしまいますが、これでは安全上問題のないレベルに達しているとは言えません。普段の練習で確実にできる段階が安全上最低限のレベルなのです。そのレベルに達していないのに、次の段階に進んでしまうと事故の起こる可能性が大きくなってしまいます。

 お子さんをバッジテストに挑戦させてはいけません。バッジテストは挑戦するものでなく、合格という形で安全上問題ないレベルになっていることを確認するものなのです。不確実な状態で挑戦的に受験し、たまたま合格してもそれでは安全は保障されず、お子さんを危険な目に合わせることになりますので、

 なお、必要なレベルというのは、バッジテストの様に決められたことを決められた通りできるレベルではなく、自由自在に身体をコントロールすることができるレベルです。それを実現するための方法としてシャトルゲームというものが行われています。


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