段階練習15. 腰落ち-1/2捻り腹落ち-立つ(2)

 段階練習15の「腰落ち-1/2捻り腹落ち」は軸系列からいうと、段階練習14の「腰落ち-1/2捻りよつんばい落ち」同様「ひねり系」と「後方回転系」の組み合わせとなります。「後方回転系」に分類されるのは、ちょっとわかりづらいかもしれませんが、上半身が垂直から水平状態に後方に90度回転するからです。

 「腰落ち」から後方に90度回転する種目としては、段階練習29「腰落ち-水平背落ち」があります。この種目の方が運動が単純で上半身が後方に90度回転しているということは理解しやすいと思います。

 この段階練習29に「1/2捻り」を組み合わせたのが、段階練習15の「腰落ち-1/2捻り腹落ち」です。運動としては段階練習15の方が段階練習29より複雑で難度も高いです。しかし、ブラインドサイドへの運動は恐怖心が大きいため、1/2捻りを行ってオープンサイドにすることで、恐怖心を弱めています。

 段階練習15で「腰落ち」の状態から空中で伸身水平の状態になって落下することをここで習得してはじめて、恐怖心の大きい段階練習29に進むことができるのです。

 なお、「腰落ち」の姿勢から、伸身の姿勢になるのは、段階練習3「腰落ち-立つ」で実施済みです。つまり段階練習15に入る前に「腰落ち-立つ」ができるだけではなく、完成度を高めて、伸身の状態で立てるようになっておく必要があります。