「単元7 競技スポーツ・基礎レベルのコーチング」-その7.参考資料

参考資料は以下のセクションで構成されています。

 §1.トランポリン競技の理解

 §2.コーチングの実際

 §3.補助法

 

 「§1.トランポリン競技の理解」はトランポリン競技の採点方法などについての説明があります。ここで注意が必要なのは、この教本が書かれた時点とルールが改正されている点があることです。教本には載っていませんが、現在は「Tスコア」(跳躍時間)が採点に追加されています。


 「§2.コーチングの実際」は競技選手の指導に当たっての指導者の心構えなどについて書かれています。そのあと「自由演技と計画性の理解」として実際の競技の演技種目例が掲載されています。注意すべきはこの参考資料の部分は将来トランポリン選手として育成していくための方向性を示すために普及指導員の指導範囲に含まれない種目(背落ち系)の種目についても記載されていることです。この部分は将来宙返りを行う選手へ導けるように、宙返りを含まないレベルの指導しかできない普及指導員でも知っておくべき知識、または自身がコーチ資格を取得して宙返り種目を指導できるようにステップアップするための予備知識として書かれているもので、教本に書かれているからと言って、実施指導してはいけない種目も含まれていることについては注意すべきです。

 なお、この点については、「§1.トランポリン競技の理解」の中の「上記の技を発展させて指導する技」、「§3.補助法」なども同様です。普及指導員の指導範囲に背落ち系種目(「腰落ち-背落ち」は例外として指導可)は含まれていないことを再認識しておかなければ、ならない注意点です。もしその点に気づかずこの通りの練習をさせて、傷害を発生した場合、普及指導員の指導範囲を逸脱した指導として過失責任を問われることになりますので、この教本を利用する際に本当に注意が必要な部分です。

 

 「§3.補助法」は補助について書かれています。競技検定をしない普及指導員でも役立つ内容ですので、必読の部分です。