バッジテストを受けると競技選手になれない?

 正確に言うと競技選手になれないのではなく、バッジテストを受けると競技選手として大成しないといわれています。「なぜ姿勢などを細かく指導しないのか?」で説明したように、トランポリンエアリアルトレーニング・バッジテストは効率よく先に進めてトレーニング効果を出すことを目的に行われていますので、できる限り反復回数を減らすようにできています。このためトランポリン競技に必要な技術(「より高く」「より美しく」を実施するための技術)を身につけないまま先に進んでいます。

 トランポリンエアリアルトレーニングの目的は空中で多様な動きを経験させることですので、安全を確保し、トランポリン運動、言い換えればシャトルゲームができればよいという考えで練習させています。そのような練習を行って身につけたトランポリン基礎種目の完成度は非常に低いものとなります。またトランポリン競技では悪い癖となうようなもの(ほかの競技では問題ないがトランポリン競技では欠点となる動き)も放置して先に進むようにもなっています。だからバッジテストを受けるとトランポリン選手としては伸び悩むことになりますので、大成しないといわれています。

 なお、トランポリン競技者向けに競技検定というのがありますので、選手を目指すものはバッジテストではなく競技検定を受けるようになっています。


   一覧へ