どうして高く跳ぶように指導しないのか?

 

 高く跳ぶにはそれだけの技術がなければなりません。無理に高く跳ぼうとすると安定性を欠き安全性がなくなるからです。だからエアリアルトレーニングでは競技選手の様に高く跳ぶようには指導しません。それよりも安定して跳べることを重視しています。なお、他のスポーツでは水平移動をすることがほとんどですので、ボールトレーニングでは敢えて水平移動する練習も採用されています。

 またトランポリンでは地上に比べると非常に高く跳べます。同じようにスプリングを仕込んだ床を用いる体操競技や棒の反発を利用した棒高跳び、高いところから飛び降りる飛込競技、あるいは落下速度を利用して高く跳ぶスキー・スノーボードなど一部の競技ではトランポリンを使って非常に長い滞空時間を経験することは重要です。

 しかしこれらのスポーツはマイナー競技であり、球技などに比べれば非常に限られた人しか行いません。球技をはじめとする他のスポーツは地上で自分の脚力だけを用いて跳躍します。その滞空時間は小学生低学年でもトランポリンを用いれば簡単に経験することができるレベルです。つまり一部の競技を除けば、経験しておくべき滞空時間は特別高く跳ばなくてもトランポリンを利用すれば、得られるのです。

 トランポリンエアリアルトレーニングは他のスポーツのためのトレーニングですので、地上で筋力が備わった時に、自分の脚力で得られる跳躍の滞空時間をカバーすれば十分なのです。だから特別高く跳ぶことを指導する必要はないのです。


   一覧へ