バッジテストとはトランポリンを愛好しない人のためのもの?

 バッジテストとは、前にも書いた様にシャトルゲームを行うのに必要な35種目を習得するためにつくられた段階練習です。35種目ができることを確認するために、テスト制度を用いて、合格者にはバッジが与えられるのでバッジテストと言われていますが、バッジテストの本来の目的は、安全を確保しつつできるだけ効率よく、言い換えれば短期間で35種目を習得できるようにした段階練習法を意味しています。そして1級まで合格することは、シャトルゲームに参加できる状態になったことを意味しており、1級合格者には日本体操協会公認のシャトルゲームの参加資格が与えられます。

 なお、このように短期間で35種目をできるような練習方法により身につけた技術は、「より高く・より美しく」つまり11つの種目の完成度を追求するトランポリン競技の技術としては、役立ちませんので、トランポリン競技者にはバッジテストを適用しないことになっています。また、バッジテストは35種目以上の高度な種目を習得することは想定していない、言い換えれば、それ以上の高難度な種目を習得をしないことを前提に土台となる基礎練習を極力省略し、短期間で35種目を実施できるようにした運動処方ですので、エアリアルトレーニング終了後もトランポリンを継続したい場合、いわゆるトランポリン愛好者にとってもその先に進むこと(より多くのトランポリン種目を身につけること)が困難となる運動処方です。よって、トランポリン愛好者にもバッジテストは向いていないと考えられます。

 

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