段階練習8.よつんばい落ち-よつんばい落ち-立つ(2)

 「よつんばい落ち」は、軸系列からすると「前方回転系」になりますが、身体の部分運動を見ると、上半身は「前方回転系」、脚部は足を曲げることから「後方回転系」の運動をしてます。つまり、上半身の動きを下半身の動きで弱めた運動となっています。それにより、段階練習21の「腹落ち」より回転力が弱まりますので、「腹落ち」より先行して行われる必要がある種目です。

 なお、「よつんばい落ち-立つ」は「よつんばい落ち」の逆の動きとなりますので、軸系列からいうと「後方回転系」になります。手によるベッドの押し込みができることから「腹落ち-立つ」よりも容易ですので、これまた「腹落ち」より先行して練習しておく必要があります。

 また、「よつんばい落ち」は「膝落ちに」、「よつんばい落ち-立つ」は「膝落ち-立つ」の下半身の動きに、上半身の前後回転を付け加えた運動となり、動作が複雑ですから、段階練習4の「膝落ち」を習得してから行う必要があります。

 

 また落下量も「膝落ち」より大きいこと、膝落ちにない手足の同時性調整という動作が必要であることからコントロールが難しいので、「膝落ち」より後に練習することになっています。