「単元4 安全指導」-その3.一般的な安全指導(2)

 今回も「一般的な安全指導」についてです。この部分は大きな変更はありませんでしたが、「練習量の制限」の項目について、改定前は1日の練習回数が「25回を超えないこと」となっていましたが、改定後は「20回を超えないこと」に変更されています。

 つまり改定前より練習量の制限が厳しくなっています。事故の発生時間として練習の終わりごろに発生するという調査結果があるそうです。つまり従来の練習回数では疲労による事故の発生があったということですので、今回の改定に当たり回数を減じたものと思われます。

教本に回数制限が明示されていることから、回数制限を超えて練習させてけがを発生した場合、指導者の過失責任を問われることもありますので、改定に準じて回数の制限の変更を考慮した指導をすることが大事です。以前の教本に準じて21~25回の練習をしていたクラブは練習量を、20回を超えないように変更する必要があります。