シャトルの対戦者数

 対戦者数については、シャトル競技は1対1で行うことになっているが、シャトルゲームでは3~5人となっている。順番が先行する方が実施する種目が少なくて済むので、シャトル競技より人数の多いシャトルゲームの方が順番による有利・不利が発生することになる。ルール上、1番手と5番手ではかなり条件が異なり、競技としてみると非常に不合理なルールとなっている。また通常団体スポーツでは参加人数はきっちり決められているのに対してシャトルゲームでは3~5人と幅がある。これはシャトルゲームがスポーツではないことを意味している。

シャトル競技は「競技」という名称がつけられているようにレクレーション要素が強いものの競技スポーツであるが、シャトルゲームは競技スポーツではなく、身体を自由自在にコントロールする能力を身につけるための手段としての運動遊びであるからである。つまりシャトル競技がトランポリンというスポーツであるのに対して、シャトルゲームやバッジテストはトランポリンというスポーツを行っているのではなく、運動トレーニングの手段であり、運動遊びである。

 なお、文部科学省は幼児や小学生低学年向けの運動指導ではスポーツを行わさせるのではなく、運動遊びを提供するような方針を打ち出している。日本体操協会はトランポリン・エアリアルトレーニングを運動遊びとは称していないが、実態は運動遊びといえるものであり、文部科学省の方針と合致したものである考えられる。