段階練習3 かかえ跳び1(概要)

 段階練習3番は抱え跳びです。トランポリンエアリアルトレーニング運動は捻り(体軸回りの回転)と、前後の回転(左右軸回りの回転)と空中姿勢の4つがあります。前回の1/2捻り跳びは運動種類としては捻りであり、姿勢は伸身で行いますので、段階練習3番で初めて姿勢を変えるという運動をします。

 抱え跳びは、腕の回転運動と、下半身の曲げを伴う回転運動を連動させる運動です。

 腕を上から前方、下半身を膝・腰を曲げながら下から前方に動かします。腕の運動は前方回転の力を発生させ、下半身の運動は後方回転の力を発生させます。そのためこの連動がうまくいかずどちらかの力が強いと左右軸回りの回転が発生してしまいます。

 特に腕とともに頭を下げてしまうと、前方回転が起こり、倒れることになりますので、視線は動かさないようにするのがコツです。また太ももを引き上げるのではなく、踵を持ち上げるような運動をしてしまうと後方回転力が発生せず、腕による前方回転力が生じてしまいますので、抱え跳びでは大腿を引き上げることが必要です。

 腕と下半身を連動させて空中でバランスをとることは、球技に多く見られる空中戦に展開できますので、非常に重要な運動です。