段階練習2 1/2捻り跳び(2)

 前回の続きです。今回は1/2捻り跳びにおける②回転を維持するについて説明します。なお、維持することと停止することは相反することですので、維持するには停止をするような動作を行わないことが必要です。

 回転運動をするには回転力を生み出す必要があります。これについては前回説明しましたが、強い回転力を発生させるには回転半径を大きくすることが有効です。しかし、生まれた回転力を有効に生かす、つまり回転速度を上げるには、逆に回転半径を小さくすることが必要です。

 例を挙げると、フィギュアスケートなどで脚をのばして回転力を発生させますが、回転が始まると脚を折りたたんで回転半径を小さくしています。つまり回転半径を小さくすると回転速度が上がります。

 トランポリンでは捻り中は腕を直情にまっすぐ上げているか、身体の横に貼り付ける姿勢(気を付けの姿勢)をとるのが普通です。これは2つの意味があります。1つは回転半径を小さくして回転速度を上げることです。もう1つはまっすぐの姿勢を保つことにより、回転軸を維持することです。この軸が維持できないと回転が維持できなくなりますので、トランポリン運動による捻りを経験させることは身体の軸を作り出す効果があります。