余談1 レクレーショントランポリンとは

 このブログは段階練習帳(普及版)にある30番までの種目について解説するブログです。段階練習帳(普及版)は社会人がトランポリンというスポーツ(トランポリン競技)を趣味として楽しめるように練習するために作られたものです。楽しく汗をかいて、趣味として楽しむことからレクレーショントランポリン(レクトラ)と呼ばれています。

段階練習帳(普及版)はトランポリン競技経験のない社会人が宙返りまでできるようにしたものですので、レクレーショントランポリンには宙返り種目が含まれます。ただし、宙返り種目は危険度が高いため、比較的安全に行える30番までは普及指導員の指導範囲、高度で危険性の高い31番以降はコーチ資格所有者の指導範囲として、指導範囲に対して区分がされています。

普及指導員が指導できる範囲(30番まで)の種目を用いてもトランポリン競技を楽しめるように開発されたのがトランポリンシャトル競技です。だからレクトラ=シャトル競技というのは大きな誤解です。

なお、トランポリンシャトル競技も時間切れ引き分けの際には演技の出来映えで優劣をつけることになっていますし、31番以降の種目を行うには、トランポリン競技で求められる「締め」や跳躍高さもなども必要ですので、レクレーショントランポリンの指導にあたっては「高さ」と「美しさ」を求めるように指導することも大事です。つまり、レクレーショントランポリンの指導に当たっては、競技選手育成と同じように種目の完成度を求める指導も必要です。この点、見た目の美しさを求めないトランポリンエアリアルトレーニングいわゆるバッジテストの指導と大きく異なる点です。このあたりをレクトラとバッジテストを混同している方がよく見られますので、余談ですが指摘させていただきました。

なお、このブログは普及指導員のために書いておりますので、危険度の高くコーチの指導範囲となる31番以降については解説する予定はありません。