トランポリンの得点

 トランポリン競技(個人)の得点には演技点、難度点、Tスコアがあります。Tスコアは最近導入された得点で、滞空時間を11点として得点したものです。演技点は審判3人の得点が合計されますので、難度点0.3あげるのと、演技点0.1あげるのが同じくらい難しいのかと思われます。これについては昔から使われていますので、どちらを上げるのがよいかということについて優劣はそれほどないのだと思われます。

 最近導入されたTスコアについては、Tスコア0.1と難度点0.1、またはTスコア0.3と演技点0.1あげるのにどちらが楽かという問題がまだ検証されていないように思います。もし、Tスコアを上げる方が簡単だとしたら、演技点や難度をあげる練習よりも高い跳躍を出す練習をした方がよいということになります。

Tスコアは10本のジャンプの合計ですので、Tスコア0.1あげるのに必要な1回の跳躍時間はわずか0.01秒です。0.01秒などは人の感覚からいうと誤差の範囲のような気もします。そう考えると誤差の積み重ねが、演技点を上げる努力に勝ってしまうこともあるように思いますが、どうなんでしょうか?

 将来この点を検討して、Tスコアの得点補正が必要なのではないかと思います。