3つの運動 その2 回転運動

 前回、平行運動と、回転運動、それに特殊な動きとしてねじれ運動の3つの体幹運動があると説明しました。

 今回は、回転運動です。回転運動前後軸、左右軸、体軸の3つの軸回りにそれぞれありますので、3つの運動があります。

 体操競技ではこの3つの運動が多く取り入れられていますので、器械体操を例に取ると、宙返りやバク転のような運動は左右軸回りの回転運動となります。これに対して側転は前後軸回りの運動であり、体軸回りの運動が捻り運動です。

 なお、回転運動が最も効率よく行われ、回転によるぶれが少なくなるのは、重心回りに回転することですので、回転運動の基本は重心が移動しないことあります。

 但し回転運動だけが、行われることはまずなく、通常平行運動との組み合わせで実施されます。

 トランポリンにおける宙返りなどは体軸平行運動と左右軸まわり回転運動の2つの運動の組み合わせにより行われています。体操競技のバク転などは、前後軸平行運動、体軸平行運動、左右軸回り回転運動の3つの運動の組み合わせで行われています。

 なお、トランポリンでは、左右軸回りの回転運動(一般的には縦回転と呼ばれる)が多く取り入れられています。特徴的なのは、腹落ちに代表される1/4回転から始まり、1/4ごとの回転運動が他のスポーツより多く取り入れられているところにあります。